昨秋、話題となっていた「近畿日本鉄道、丸紅、近畿大学の3者・産学連携スキームにて植物工場ビジネスへ/完全人工光型・土耕により葉物やミニ根菜類、太陽光によるトマト栽培 | イノプレックス」と同様の新規事業参入企画であると思いますが、意外に「本気」かもしれませんね。東日本JRは発電所を2ヶ所持っています。昨年の311直後も列車運行が可能であったと聞き及びます。ただし、踏切信号他末端一部が東電からの供給であり、その確認に追われたとのことでした。近鉄も地域が関西から中部にまたがっており、中部電力と関西電力からの電力供給が頼りな訳ですが、契約が自前よりも高くなるようであれば、当然に自前の設備を持つことでしょう。関西の他の電鉄も様子を窺っているはずです。太陽光発電の電力取り扱いに習熟できれば、発電パネルも更に技術的な進歩で機能が安定すれば、鉄道の線路用地が全て敷設の対象となってしまいます。2100ヘクタールどころではありません。駅の屋根に敷設して行けば、駅での使用分程度は賄えるでしょう。
中日新聞:近鉄がメガソーラー計画 三重で建設へ:経済(CHUNICHI Web)
近畿日本鉄道が、三重県内の遊休地で大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設計画を進めている。2013年度にも、最大で一般家庭5500世帯分にあたる2万キロワット(20メガワット)を発電し、電力会社に売電する。メガソーラーに参入すれば鉄道会社では国内で初めてとなる。
近鉄は福島第1原発事故以降、電力不足による節電対策を余儀なくされており今後も電力供給は不安定な状況が続く見通し。発電事業は電力会社の電力量確保に協力できる上、鉄道沿線に抱える2100ヘクタールもの遊休地を有効活用できることから事業化することにした。
今年7月から再生可能エネルギーの全量買い取り制度が始まるのを見据え、政府が決める買い取り価格や期間を見極めた上、事業計画の詳細を詰める。将来的には発電した電力を、非常時に鉄道運行に使う仕組みも研究する考えだ。
中部地方では、三井化学など6社が愛知県田原市で、2013年9月に出力5万キロワット規模のメガソーラーの稼働を目指しているほか、三重県が木曽川河口の木曽岬干拓地に4万キロワットの誘致計画を進めている。
(中日新聞)