エネファームのネーミングで家庭用燃料電池普及の体制つくりが出来たようです。競争は激しそうですが、ガスが可能ならば、いろいろな意味で省資源に繋がります。メタンガス生産と使用が北海道の農場等一部でしか進まないのは、都市ガスと地方ではプロパンガスの普及(メタンガス生産より安価)故です。再生エネルギーたる太陽光発電や小規模の風力/水力発電との組み合わせを安くできれば、殆どの家庭での自給体制が出来ます。太陽光発電でも4KW/400万円から半分近くなって来ており、このエネファームでも200万円を切る価格になってきています。発電+蓄電装置が200〜250万設備投資で収まれば、殆どの家庭で電気会社に支払う事はなくなるでしょう。使用する面でも、この1〜2年は、今一度10数年以上前を思い出し、無駄省き、電気に頼らなくても快適に過ごせる方法も開発して、エネファームのお湯のように上手く使うと全体としての快適性が成就できると思います!
電気は家庭でつくる時代へ!燃料電池「エネファーム」 - インターネットコム
省エネルギーと地球温暖化を防止する切り札として、各方面から注目を集めている「燃料電池」が、ついに一般家庭へ普及しようとしている。
新日本石油と三洋電機が合弁で設立した ENEOS セルテックは2009年7月1日、家庭用燃料電池「エネファーム」の出荷を開始した。またアキュラホームは、家庭用燃料電池「エネファーム」を搭載した住宅を1,460万円から販売する。
そこで今回は、これから家庭への普及も予想される家庭用燃料電池「エネファーム」にフォーカスしてみた。
■燃料電池はどこで生まれた?
燃料電池の原理が発見されたのは、1801年との説が有力だ。
英国王立科学研究所の化学者・デービー卿がボルタ電池を電気分解することによって、ナトリウムやカリウムなどアルカリ元素の単離に成功し、この電気分解の逆反応として燃料電池の原理を発見したとされている。
その後、英国の物理学者ウィリアム・グローブ卿によって現在の燃料電池の原型ともいえる燃料電池が開発されたが、当時の英国は蒸気機関や内燃機関の実用化に目が向けられていたため実用化にいたらなかった。
■そもそも燃料電池ってなに?
燃料電池とは、化学反応によって電気を取り出す装置のことだ。乾電池に体表される一次電池、鉛蓄電池などの二次電池とは違い、燃料と酸化剤を供給し続けることにより継続的に電力を取り出すことができる。
代表的な燃料電池としては、燃料に水素、酸化剤に酸素を使った電池があげられる。燃料電池の仕組みは、「水の電気分解」の逆工程だと思えばわかりやすいだろう。
中学校の理科の実験で体験した「水の電気分解」では、水に電気を通して水素と酸素に分解した。燃料電池では、この逆の工程で水素と酸素を化学反応させて電気と水をつくり出しているわけだ。発電時に作り出された水は、人間にとって無害なだけでなく、環境にもやさしく安全なものとなっている。
■エネファームが注目を集める理由
「エネファーム」は、都市ガスから取り出した水素と空気中の酸素とを化学反応させて電気を発生させている燃料電池方式のコージェネレーションシステム。
発電のときに発生する熱を利用してお湯を沸かすので、発電と給湯のまさに一石二鳥のシステムといえるわけだ。この熱によってつくられたお湯(約60度)は、貯湯ユニットにためておいて台所や浴室で使うことができる。
ちなみに発電量は、0.3kW から1kW。エネファームが発電していないときや電力使用量の多い朝や夜に1kW を超えた場合は電力会社からの電気を使用することになる。
■電気を賢く作って賢く使う - エネファームの考え方
「エネファーム」は、一般的な家庭(4人家族)の日中の電気使用量をほぼカバーする発電を行うことができるものの、発電が停止しているときや夕食後などに電気が足りない場合には、電力会社から電気を購入することになる。
あくまで目安だが、標準家庭における年間電気使用量のうちの約6割がエネファームの電気、約4割が電力会社の電気を使うことになる。とはいえ、「エネファーム」はお湯をつくりながら発電するので、お湯をつくるぶんのエネルギー代も節約することができる。
一般家庭に向けた燃料電池は、「エネファーム」というかたちでようやく実用化された。燃料電池が一般家庭に普及するにはまだまだ時間は掛かるだろうが、低炭素社会の実現に向けた切り札として大いに期待されているのだ。
東芝、効率94%の家庭用燃料電池「エネファーム」 - インターネットコム
東芝のエネファーム
東芝と東芝燃料電池システムは2011年12月20日、ガスで発電する家庭用燃料電池「エネファーム」の新製品を発表した。定格出力は 700W で、燃料に対する運転効率を示す総合効率(LHV:Lower Heating Value:低位発熱量)は94%以上と世界最高水準の性能だという。消費者向け販売は都市ガス会社や LP ガス販売会社が行う。販売企業への出荷は2012年3月に開始する。
エネファームは、PEFC(Polymer Electrolyte Fuel Cell:固体高分子型燃料電池)方式の燃料電池。都市ガスと LP ガスのいずれでも発電可能な唯一の製品であるとしている。国産天然ガスも利用可能。運転時の騒音は38dB(A)以下で、業界トップレベルの静かさという。
発電効率(LHV)は、都市ガスだと38.5%以上、LP ガスだと37.5以上。総合効率(LHV)は、燃料自体の発熱量から燃焼で生じる水蒸気の凝縮潜熱を差し引いた発熱量で示し、94%以上ある。従来のシステムに比べ、1年間のCO2排出量を約 1.5t、光熱費を約6万1,000円減らせるという。さらに、部品点数の削減や低コスト材料の採用といった取り組みにより、コストを現行品から20%超下げた。
運転時間は8万時間あり、連続運転しても10年間使用できるという。ボディは燃料電池発電ユニットと貯湯ユニットに分かれており、サイズは前者が幅780×奥行き300×高さ1,000mm、後者が幅750×奥行き440×高さ1,760mm。貯湯容量は200リットル。
東芝はエネファームを2009年に発売し、2011年11月末までに全国で約6,500台を設置したという。今後、2012年度に1万5,000台、2015年度に5万台の販売を目指す。現在は、停電でも継続発電させる機能を検証中で、検証を終え次第対応システムを販売する計画。
なお、エネファームは複数のガス会社が展開する家庭用燃料電池の共同ブランド。東芝のほか、パナソニックと ENEOS セルテックも同名称で家庭用燃料電池を販売している。
パナソニック、東京ガスと家庭用燃料電池「エネファーム」新製品を開発 - インターネットコム
東京ガスとパナソニックは2011年2月9日、家庭用燃料電池「エネファーム」新製品を共同で開発した、と発表した。
製造はパナソニックが行い、東京ガスが4月1日から販売を開始する。価格は276万1,500円(総額、設置工事費別)。
新製品は、定格発電効率が40%と、現行製品の37%以上で、さらに発電効率が向上。また、発電を行う「燃料電池ユニット」のシステム構成を大幅に簡素化、発電を行う「スタック」などの基幹部品を小型化するなどし、現行品よりも約70万円低価格となった。
「エネファーム」は、都市ガスから取り出した水素を空気中の酸素と化学反応させて発電するもので、発電した電気は家庭で利用する。発電の際に出る熱も、給湯や暖房に利用する。
電気をつくる場所と使う場所が同じなので送電ロスがなく、また発電時に出る熱を無駄にすることなく利用できる、環境に大変やさしいシステムだそうだ。
火力発電所からの電気と、都市ガス給湯暖房機からの給湯・暖房を行う方式と比べ、定格発電時に CO2 排出量を約48%削減、一次エネルギー消費量を約35%削減できるという。また、年間の光熱費を約5〜6万円節約、年間の CO2 排出量を約1.5トン削減できる。
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水川あさみ CM エネオス ニューエネファーム
家庭用燃料電池、大ガスが新製品 価格65万円引き下げ - ニュース - NIKKEI 住宅サーチ 3時間前
大阪ガスは20日、発電や熱回収の効率を高めた家庭用燃料電池「エネファーム」の新製品を2012年4月2日に発売すると発表した。部品点数を削減するなどしてコスト圧縮を徹底。想定販売価格(工事費別)は260万4000円と、09年発売の従来製品に比べ約65万円引き下げた。東邦ガスを通じ東海地区でも同時発売する。
大ガスは今回の新製品発売をテコに、12年度のエネファーム販売台数を11年度目標比2倍の6000台に伸ばす計画だ。