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必見!智慧得(610)「画期的「MR(Mixed Reality:複合現実感)システム」を発売/キヤノン 」

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 もう発売!

未来が見える!? キヤノンが 画期的「MR(Mixed Reality:複合現実感)システム」を発売 « WIRED.jp 世界最強の「テクノ」ジャーナリズム

キヤノンは、現実世界とCGを融合し、製品設計時の開発期間の短縮を実現する「MR(Mixed Reality:複合現実感)システム」を、2012年7月下旬より発売する。

HMDを装着している人には、このようにマーカーも何もない空間に実物大のクルマのCGが存在しているように見える。

まさに未知の体験である。 ヘッドマウントディスプレイ(以下:HMD)を装着すると、目の前の何もない空間に、やや透き通った質感のクルマのCGが浮かび上がる。しゃがんで見れば、クルマを下から見上げるかたちになるし、左右に回り込めばフロントやリアからのフォルムを確認できる。さらにマウス状のポインターをCGに重ねてクリック&ドラッグすれば、ボディが持ち上がったり、車内に配されたエンジンなどの部品を移動したりすることができる。

映画『アバター』の主人公にでもなったような未来感。これが、このたびキヤノンが開発し、実際に発売されることとなった「MR(Mixed Reality:複合現実感)」システムである。

ただ、いきなり「MR」と言われてもすぐにどういうものかを理解できる人は少ないだろう。VR(Virtual Reality:人工現実感)や、WIREDでもしばしば紹介しているAR(Augumented Reality:拡張現実感)とどう違うのか? まずはそこから簡単に説明していこう。

MRとは、現実世界とCGをリアルタイムに違和感なく融合させる映像情報処理技術。現実世界の情報の豊かさとCGの柔軟性を生かすことで、CGのみで表現するVRより一歩進んだ映像世界を提供するものだ。

近年ゲームや広告などで活用されているARも実はMRの一種で、現実世界の映像にCGを重ね合わせる技術だ。これに対し、今回発表されたキヤノンのMRシステムは、ユーザーの任意の視点から、実寸大のCG映像を体感できるという特長をもっている。また、現実世界とCGをシームレスにつなぐことで、CGがあたかも目の前で現実世界に存在しているかのような臨場感が味わえる。

とはいっても、筆者はこのMRシステムのデモを体験させてもらったのでそのすごさがわかるのだが、ほぼ誰も経験していないこのシステムがいったいどういうものなのかを理解するには、言葉だけでは不十分だろう。そこで、まずはこのシステムの全体像をまとめたヴィデオがあるのでそれをご覧いただこう。…コピペできませんので、原稿へ戻ってみて下さい…不可思議な満足を保証します!

未来が見える!? キヤノンが 画期的「MR(Mixed Reality:複合現実感)システム」を発売 « WIRED.jp 世界最強の「テクノ」ジャーナリズム

これが今回発表されたキヤノンのMRシステムの概念図。

このMRシステムの原理はこうだ。HMDに内蔵された左右一対のヴィデオカメラによって現実世界を撮影しその映像をPCへ送ると、画像処理や位置・姿勢センサー、あるいはその両方を組み合わせた位置合わせ技術により、PC内のCGと現実世界の映像を高精度に融合し、HMDに搭載された小型表示ディスプレイに表示。先進的な技術を結集した光学システムで小型表示ディスプレイの映像を拡大し、臨場感のある立体映像をユーザーの眼に届ける、というものだ。

キヤノンが1997年から連綿と取り組んできたMR用HMDの光学技術と、リアルタイムで高精度な位置合わせ技術の結晶であるこの画期的なMRシステム。目の前の空間にヴァーチャルな3Dデータがあたかもそこにあるかのごとくに見えるため、特に製造業の設計段階での活用が期待されている。設計時にMRシステムを活用することにより、ユーザーの姿勢の変化や動きに瞬時に対応する実寸大の3次元CGによるモックアップを用いて、製品のデザインや操作性の評価などが可能になるからだ。これにより試作回数を削減でき、開発期間の短縮に加えてコストや環境負荷の低減が見込めるという。

このようにポインターを動かすことで、クルマのボディを持ち上げたり、部品の位置を動かしたりすることも可能。

また、設計以外にもさまざまな場面での活用も想定されている。例えばヴィデオにもあったように、生産設備の配置前に工場内の最適なレイアウトをシミュレーションし、実際に工場内を歩きながら作業の効率性や安全性を検証したり、製造業以外の分野では、住宅をリフォームする際の内装の検討などに活用したり、といった具合だ。将来的には外科手術のシミュレーションなど、さらに幅広い分野への展開も検討されている。もちろんゲームやテーマパークなどのアミューズメント業界のニーズも多そうだ。

ただ、HMDだけでなく、専用のPCやソフトウェア、数台のセンサーなどを併せると非常に高価(基本システム構成で約1,000万円から!)になるため、当初は三次元データの業務活用が進んでいる工業デザイン分野や設計分野を皮切りに、建築・土木、情報サーヴィス(イヴェントや展示会)などの大手企業向けの販売活動となるようだ。しかしキヤノンによれば、2014年以降には普及版をリリースする予定という。

と、いくら御託を並べたところで、百聞は一見にしかず。実際のMRシステムを体験したい!とお思いの読者も多いだろう。そんな向きに耳寄りなニュース! 6月20日(水)から22日(金)まで東京ビッグサイトで開催されるアジア最大級の3D技術・映像技術の展示会『第20回 3D& バーチャル リアリティ展(IVR)』に、このMRシステムが出展されるのだ。ぜひ会場で、キヤノンのMRシステムの未来感を体験してみてほしい。

キヤノン IT ソリューションズ ] 


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