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メモ「脱レアメタル加速/文部科学省&物質・材料研究機構、東京工業大学、京都大学、他」

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 初年度に当たる2012年度に22億5000万円を投じ、10年間の長期支援で実用化を後押しする。  結構なプロジェクトがスタートします、10年で2百数十億円です。これでも実証プラント建設まで行こうとすると全く不足でしょう。それでも国の予算を得て心強いスタートです。

高性能磁石や次世代電池 脱レアメタル加速 :日本経済新聞

文部科学省や物質・材料研究機構、東京工業大学、京都大学などは、海外に依存するレアアース(希土類)を含むレアメタル(希少金属)を使わない新素材を開発する。ハイブリッド車向けの高性能磁石に加え、次世代電池や自動車の構造材、IT(情報技術)機器の電子部品まで幅広く代替材料をそろえる。企業の製品化を阻んでいる課題を基礎原理から解明し、国を挙げて普及を狙う。

新素材を原子レベルで分析し、新しい磁石材料を開発する  (物質・材料研究機構)

新素材を原子レベルで分析し、新しい磁石材料を開発する(物質・材料研究機構)

 文科省は物質・材料研究機構、東京工業大学、京都大学を脱レアメタル研究の国内戦略拠点に指定した。3機関に全国の有力機関が連携し、画期的な磁石や電池、電子材料、構造材料を作る。

 初年度に当たる2012年度に22億5000万円を投じ、10年間の長期支援で実用化を後押しする。

 スーパーコンピューター「京」であらかじめ新素材の機能を予測し、効率よく設計する。大型放射光施設「SPring―8」や大型加速器施設「J―PARC」の中性子実験装置も材料の評価に使う。

 物質・材料研究機構を中心とするグループは、電気自動車やハイブリッド車などに使うネオジム磁石と同等以上の性能を持った新磁石を、ジスプロシウムを使わないで開発する。5年後の完成を目指す。薄膜では従来の磁石と同等以上の性能を持った新磁石ができると分かっている。

 東京工業大学グループは、インジウムの代わりに二酸化チタン系の材料を使った透明導電膜を開発し、液晶ディスプレーに生かす。タンタル製のコンデンサーの代替となる電子材料の開発などに取り組む。

 京都大学の拠点では、レアメタルの量を減らしても、強さと粘り強さを併せ持つ自動車用の高張力鋼などを作る。構造材の結晶の粒子をナノ(ナノは10億分の1)メートルレベルで制御して実現する計画だ。

 京都大学の別のグループは10年以内に、リチウムイオン電池に代わるナトリウムイオン電池やマグネシウムイオン電池などを開発する。


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