つづき
■もやもや4:一度アップした写真は消せない?
写真を標準設定のまま公開すると、不特定多数の人に見られてしまう(図11)。悪意のある人に無断で転載などされないように、個人的な写真は公開する対象を「友達」などに絞って投稿しよう。アップロードする前なら、「投稿」ボタンの左にあるメニューで公開範囲を指定できる(図12)。
写真をアップロードした後で、公開範囲を指定し忘れたことに気付くこともある。そんなときも心配は無用。投稿した記事の右下にあるボタンを押し、メニューから公開範囲を「友達」に変更できる(図13)。以降は、友達以外からは見えなくなる。
[左]図12 「写真・動画」をクリックして写真を指定し、近況を入力したら(図中の〔1〕)、公開範囲を「友達」にする(同〔2〕)。そして「投稿」をクリックすれば完了だ(同〔3〕)
[右]図13 一度は「公開」のままフェイスブックに投稿してしまった写真でも、後から公開範囲を変更できる。記事の右下のボタンをクリックし(図中の〔1〕)、「友達」を選べばよい(同〔2〕)
写真をフェイスブックにアップロードするときには、注意が必要だ。というのも、一度アップされた写真は、削除しても、フェイスブックのサーバー上には残ってしまうためだ。
その証拠に、フェイスブックにアップした写真を削除してから、そのURLを開いてみてほしい(図14、図15)。消えたはずの写真が表示されるはずだ。第三者がその写真を見つける可能性はとても低いとはいえ、フェイスブックに写真を投稿する場合は、インターネット上に残っても大丈夫なものかどうかを、事前によく考えよう。
[左]図14 一度アップロードした写真は「削除」すると、ニュースフィードからは消える。しかしフェイスブックのサーバーからは消えないので要注意。写真のプロパティ画面に表示されるURLに画像が残っているのだ(図中の〔1〕〔2〕)
[右]図15 投稿が削除された後にこのURLを開くと(図中の〔1〕〔2〕)、ニュースフィードからは消えた画像が表示されてしまう(同〔3〕)
広告に自分の写真を使わせない Facebookもやもや解消(4) :日本経済新聞
あまり多くの人には見られたくない写真が、いつの間にか自分のタイムラインに表示されていて困った――。利用者が急増している「Facebook(フェイスブック)」ですが、自分の情報が思わぬところで表示され、困惑することがあります。フェイスブックに関する様々な「もやもや(心配・疑問)」を解消する本連載。その第4回はプライバシー保護編として、「写真に名前をタグ付けされたくない」「広告に自分の写真を使わせない」「グーグルでページを検索されたくない」「特定の人との関係を絶ちたい」「一度送った友達リクエストを取り消したい」の5つのトピックスを扱います。
■もやもや1:写真に名前をタグ付けされたくない
フェイスブックには、写真にアカウント名の「タグ」を付ける機能がある。例えば、飲み会で撮影した写真に、参加した友達(Aさんとする)をタグ付けしてフェイスブックにアップロードしたとする。すると、Aさんのタイムラインにも同じ写真が表示される(図1)。その結果、Aさんの友達までもがその写真を見られる、という仕組みだ。
[左]図1 友達が投稿した写真に自分の名前がタグ付けされると、自分のタイムラインにも配信される。そのため、関係ない友達にも見られてしまう
[右上]図2 タグを削除するには、まず「タイムライン」表示に切り替える。次に投稿の右上にある、鉛筆の形をしたボタンを押して「タグを削除」を選ぶ(図中の〔1〕〔2〕)
[右下]図3 開く画面で「このタグを削除します」を選び(図中の〔1〕)、画面右下の「続行」をクリック。次の画面で「…さんが作成したタグを削除」を選択し(同〔2〕)、「続行」を押す(同〔3〕)
しかし、自分が見られたくない写真を、友達に勝手にタグ付けされることがある。そんなときは、タグを自分で外してしまおう。操作は簡単。まずは、自分のタイムライン表示に切り替える。次に、該当する書き込みの右上にある鉛筆マークをクリックし、「タグを削除」を選ぶだけでよい(図2、図3)。これで自分の友達はその写真を見られなくなる。
友達がアップロードした写真に自分がタグ付けされて、気が付かないうちに自分の友達にも写真が見られてしまうことがある。そうならないためにも、今後は友達がタグを付けたら、タイムラインに表示される前に通知が来る設定にしておこう(図4、図5)。以降はタグ付けされるとすぐにメールが届き、写真を確認したうえで、タグ付けを承認するかどうか決められるようになる。
[左]図4 「プライバシー設定」画面で、「タイムラインとタグ付け」右横にある「設定を編集」をクリック(図中の〔1〕)。開く画面で「あなたがタグ付けされたコンテンツを…」右横の「オフ」をクリックしてオンにし(同〔2〕)、「完了」を押す(同〔3〕)
[右]図5 以降は、友達が自分を写真にタグ付けしようとすると、上図のようなメールが届く(図中の〔1〕)。「タイムライン掲載の確認」をクリックして開く画面で(同〔2〕)、「承認しない」を押せばタグは付けられない(同〔3〕)
■もやもや2:広告に自分の写真を使わせない
フェイスブックの右端に表示される「スポンサー広告」に、自分の友達の顔写真が使われていることがある。これは、以前にその友達が商品に対して「いいね!」を押したことがあるためだ。しかし広告に顔写真付きで載っていると、あたかもその商品を強く薦めているように見える(図6)。友達は軽い気持ちで「いいね!」を押したかもしれないのに…。
もちろん反対に、自分の顔写真が「スポンサー広告」とセットで、友達の画面に表示されることもある。気になるなら、自分の顔写真が勝手に広告に使われないようにしよう。「アカウント設定」の「Facebook広告」欄で、「第三者が表示する広告」と「広告と友達」の設定をそれぞれ「非公開」にすればOKだ(図7、図8)。
[左]図7 「アカウント設定」画面で「Facebook広告」をクリック(図中の〔1〕)。「第三者が表示する広告」欄で(同〔2〕)、「外部広告の設定を編集」を押す。開く画面で「非公開」を選び(同〔3〕)、「変更を保存」を押す(同〔4〕)
[右]図8 続いて「広告と友達」欄で(図中の〔1〕)、「ソーシャル広告を編集の設定」をクリック。図7と同様に「非公開」を選び(同〔2〕)、「変更を保存」をクリックする(同〔3〕)