海保が新型巡視船 来年度予算で要求、領海の警備強化 :日本経済新聞
政府は領海警備の強化に乗り出す。海上保安庁は監視能力などを高めた最新型の巡視船4隻を投入するほか、熟練技術を持つ退職後の職員を積極的に採用する。尖閣諸島(沖縄県石垣市)の魚釣島に外国人活動家が上陸するなど領海問題が深刻化していることを踏まえ、当面は警備を増強して対応力を高める。巡視船は来年度予算の概算要求に盛り込む方針。早ければ2015年度から順次、配備していく。
民主党の前原誠司政調会長は領海警備を一段と強化するための法整備を求めており、政府・与党内には海保の警備強化をにらみ、法的な環境整備も進めるべきだとの声も強まっている。これに先立ち、政府は遠方の無人島などで海上保安官が容疑者逮捕などの警察権を行使できるようにする海上保安庁法改正案の今国会での成立を目指す。
新たに導入する大型巡視船は1000トン級で、15日に起きた活動家の魚釣島上陸事件で警備に当たるなど領海警備の主力船とされる。1隻あたりの費用は50億〜60億円程度。1970年代に配備された旧型の巡視船と順次交代する。
配備する地域は今後詳細を詰めるが、一部の巡視船には不審船の立ち入り検査を担当する「特別警備隊」が乗船し、不審船や抗議船などが来た際には尖閣諸島周辺や日本海で警備にあたる。
新型の巡視船には、夜間でも遠方を監視できる特殊な装置を搭載。機関砲の大型化や進行方向の規制などに使う「遠隔放水銃」も装備する。
今月15日に海外の活動家が尖閣諸島に上陸した際、巡視船が活動家らの乗った抗議船に対し放水するなど進路を変更させるための手立てを取ったが、活動家らは上陸を強行した。さらに尖閣諸島周辺には10〜11年、中国の漁業監視船や活動家の抗議船などが年間10隻程度、見つかっている。新型巡視船の配備が進めば船の早期発見につながり、抗議船などを領海から退去させやすくなる。
ここでは、平成24年6月時点の保有船艇を一覧にする。
巡視船 PLH型巡視船 そうや:ヘリコプター1機搭載型(砕氷) つがる型巡視船:ヘリコプター1機搭載型 みずほ型巡視船:ヘリコプター2機搭載型 しきしま:ヘリコプター2機搭載型(プルトニウム輸送長距離警備) PL型巡視船 しれとこ型巡視船:1000トン型(量産型巡視船) おき:1000トン型(救難強化型プロトタイプ) えりも型巡視船:1000トン型(救難強化型) こじま:3000トン型(練習) みうら:3000トン型(練習・災害対応) いず:3500トン型(災害対応) あそ型巡視船:1000トン型高速高機能大型巡視船 ひだ型巡視船:2000トン型高速高機能大型巡視船 はてるま型巡視船:1000トン型(拠点機能強化型) くにがみ型巡視船:1000トン型PM型巡視船 たかとり型巡視船:特350トン型(消防) なつい型巡視船:500トン型 てしお:500トン型(砕氷) あまみ型巡視船:350トン型 とから型巡視船:350トン型 PS型巡視船 たかつき型巡視船:特130トン型 つるぎ型巡視船:高速特殊警備船 しんざん型巡視船:180トン型 らいざん型巡視船:180トン型
巡視艇
PC型巡視艇 あきづき型巡視艇:特23メートル型 むらくも型巡視艇:30メートル型 しまぎり型巡視艇:23メートル型 なつぎり型巡視艇:特23メートル型 はやなみ型巡視艇:35メートル型 あそぎり型巡視艇:30メートル型 まつなみ:特23メートル型(迎賓艇) はまぐも型巡視艇:35メートル型(消防巡視艇) はやぐも型巡視艇:30メートル型 よど型巡視艇:35メートル型(消防巡視艇) ことなみ型巡視艇:23メートル型 CL型巡視艇 いそかぜ型巡視艇:15メートル型 なだかぜ型巡視艇:15メートル型 しらうめ型巡視船:20メートル型 はやぎく型巡視船:20メートル型 ひめぎく型巡視艇:20メートル型消防船
FL型消防船 ひりゆう型消防船 (2代) ひりゆう型消防船(初代)消防艇
FM型消防艇 ぬのびき型消防艇特殊警備救難艇
GS型警備艇 はやて型警備艇 はやて型警備艇 (2代目)(旧SSG型監視取締艇さじたりうす→はやて) SS型監視取締艇 旧おりおん型監視取締艇 ぽらりす型監視取締艇(さざんくろす→ぽらりす) おりおん型監視取締艇 ぽおらすたあ型監視取締艇 りんくす型監視取締艇 さざんくろす型監視取締艇 MS型放射能調査艇 きぬがさ (放射能調査艇) さいかい (放射能調査艇) かつれん (放射能調査艇)測量船
HL型測量船 拓洋 天洋 明洋型測量船 昭洋 HS型測量艇 はましお型測量船 じんべい灯台見回り船
LM型灯台見回り船 はくうん型灯台見回り船 LS型灯台見回り船 はつひかり型灯台見回り船 あきひかり型灯台見回り船教育用実習艇
あおば型教育用実習艇 C?型教育用実習艇